増やすために、
地元のエクステリア会社へ
お庭職人は、プランナーが設計した図面をもとに、実際にお庭を作り上げていく仕事です。施工時は、2~3名で1組のチームを作り、1つの現場を2~3週間かけて、手作業で仕上げていきます。
型枠を作ってコンクリートを流したり、石やブロックを敷いたり積んだりするのが基本的な仕事ですが、重機で穴を掘ったり、整地したりするような作業もあります。デザイン性を重視するので、特殊な(新しい)工法で工事を行ったりすることもありますし、図面上では表せない細かい部分については、現場での判断が必要になります。
すべての工程において、お客様の想いや安全について意識しながら作業をすることが大切です。
コンクリートを流し込む時は、なめらかで安全な表面になるように、丁寧になでつけていきます。砂利を入れて地盤を固める時は、お客様の足元がぐらついてしまわないように、綺麗な仕上がりになるようにと、思い描きながら作業します。
1
まずは設計図面から全体の完成像をイメージします。そして、目印を付けて、基礎を作り、コンクリートやブロックなどの資材を使って、お庭の各部分を組み立てていきます。そうやって徐々にお庭が形になっていく様子は実に面白く、いち早く完成像を見たくなってつい仕事を進めてしまいます。
手作業で施工するところも多く、そのような場面では職人の腕が試されます。
2
設計図を見ると、細かな装飾やデザインが入り混じったアプローチや、おしゃれなブロック塀が指定されていたりして、初めて取り組むような工事が次々と出てきます。
最初は「こんなもの、どうやって造るのだろう」と不安に感じることもありますが、いろいろな現場を経験していく中で、少しずつ作れるものが増えてきます。1つずつ技術を磨いていきましょう。
3
下請け工事や公共工事とは異なり、自社でオーダーメイド設計を行っているので、現場での柔軟な思考や判断が必要になることもあります。中には試行錯誤しなければ、良い実現方法が見つからない場合も。
そのように苦労して作ったお庭は、まるで我が子のように愛着が湧きます。自分の手から離れ、お客様に渡っていくものなので、名残惜しくなってしまうこともあります。でも、そんな思いをするのも、この仕事の醍醐味なのかもしれません。
入社して最初のうちは、チームの班長から指示を受けて仕事をしていきます。比較的単純な、資材の運搬作業や重機で掘れない場所の手での掘り作業などを中心に任せます。班長の補佐をしながら作業を見て覚えていただくためです。
徐々に、ブロック塀のブロックを積む作業、左官という地面や塀の表面を塗り仕上げる作業など、見た目にも影響するような、技術がダイレクトに反映されやすい部分も任せていきます。
班長クラスになれば一人前です。班長は、作業の全体的な指示や手順を決める役割を担います。このクラスのスキルが身につくまでには、100件の現場経験、年数にして3年はかかるでしょう。
以前は白アリの消毒などを行う会社に勤めていましたが、出張がとても多く、まだ子どもも小さいのに、家族との時間がなかなかとれませんでした。家族との時間を増やしたいと思い、転職を考えました。
漠然と、サービス業とは違う業種に行きたいと思い、転職サイトで「建設業 長野県」と調べてみたときに、過去に造園の仕事で関わりのあった信濃ハウジングを見つけ、縁を感じて入社を決めました。
信濃ハウジングの仕事は幅広いので、自分が任される工程の幅も広いです。1つの現場を1人で施工する場合もあるし、大規模な案件では数多くの工程がある場合もあります。そういった幅広い仕事を覚えていくのは大変なのですが、それを乗り越えるたびに、仕事が面白いと感じられますね。
お庭職人が担当するのは外の仕事なので、外が明るい時間の中で仕事をします。残業もあまりないので、家族と一緒に過ごす時間が増えました。
前に勤めていた会社が廃業してしまい、求職中にウッドデッキ制作のアルバイトをしたことがあります。作る過程で、モノづくりの楽しさを感じるとともに、今やっている仕事がお客様の生活の一部になるということに気づいて魅力を感じたので、エクステリアの仕事に興味を持ちました。
僕の中では、エクステリアの会社と言えば、前に一緒に仕事をしたことがある信濃ハウジングが思いついたので、入社を決めました。
初めて実際の現場に入ったとき、現場での作業は思ったよりも体力を使い、ハードだと感じました。しかし、それと同時に自分の手で形を作っていくことの楽しさを再認識しました。
お客様に「きれいにやってくれてありがとう」と言われたときは、本当に嬉しかったです。完成して形になるのはもちろん、自分がこだわって丁寧に仕事をした細部まで見ていただけたようです。自分の仕事をお客様が、生活の一部として取り込んでくださったと実感した瞬間でした。